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2022/01/28

「小説になった粉浜のうまいもん」深掘り紹介!vol.3

今日のブログは、創刊記念プレゼントの当選者発表から ^-^/

こはま日和創刊記念プレゼントに、多数のご応募ありがとうございました!

どのおハガキにも、心温まるメッセージが添えられていて
こはま日和制作委員会一同、感激しております!


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スタッフお手製の抽選箱に入れ、厳正なる抽選の結果、
ラッキーな5名の方に蓮見恭子先生のサイン入り「たこ焼きの岸本」を発送させていただきます!



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サイン本、kohamaの文字と1つ1つ違うイラストが描かれていて、とても値打ちがあると思います。


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こはま日和制作委員会のメンバーで聖月すし店主は、書道七段。
楷書、行書などいろんな文字で、当選案内を書いてくれました。
こんな文字で届いたよとご当選者からの喜びの声など寄せていただけたら嬉しいです。


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2号発刊に向け、次なるネタも募集中です。
ぜひコメントお寄せください〜^-^/




ここからが、本題!

「小説になった粉浜のうまいもん」深掘り紹介!vol.3


ミニコミ誌「こはま日和」でチャチャ入れ隊が賑やかにご紹介した美味しいあれこれ。小説『たこ焼きの岸本』に登場した小説になったあの味、その歴史、おいしさの秘密を深掘り、今週もご紹介していきまーす。

撮影/太田恭史、構成・文/団田芳子



★作中グルメ その5

ショコラベア(画像はクリスマス仕様)
プチシュー(10ヶ)

『洋菓子専門店 POIRE-ポアール-』


粉浜から坂を上がれば帝塚山。
坂の下の文字通り下町っことして育った筆者には、お屋敷街を抜けた坂の上のケーキ屋は、憧れのおフランスそのものだった。大きな丸窓からそっと覗けば、シャンデリアが燦めいて…。

ちょうど学校で回し読みして、女子が皆して夢中になっていた「“ベルばら”の世界や」と思ったことを覚えている。


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小説『たこ焼きの岸本』では、主人公・十喜子さんが、
「パリのカフェみたい。行ったことないけど」と呟く。

うん、そうそうと思わず膝を打った粉浜っこも多いのではないだろうか。


『ポワール』の創業は1969年。ヨーロッパを訪れた辻井良朗さんが、帰国後、バターケーキではない生クリームのケーキを日本でも食べてもらおうと始めたそう。1972年には、板チョコが主流だった世の中にトリュフチョコをいち早く提案したとか。

そして帝塚山はチン電の姫松停留所前に、パリのような本店ビルが完成したのは翌年のこと。ベルサイユな丸窓は今もランドマーク的存在だ。


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チーズケーキやモンブランなど、開店当初からある看板商品は数多い。

中でもプチシューは、1日1万個も売れるベストセラーにしてロングセラー商品。コーヒーのお供にと出したら好評で販売を始めたのだそう。

小学生の頃、「お土産やで」と父が得意気に提げて帰ったのは、いつもこのプチシューだった。白い紙製のケーキ箱にガサッと詰め込まれたプチシューを、弟と取り合って食べたものだ。

ガサッと―と、記憶しているのだが、「20個なら9個の2段の上に2個載せる」との法則があったとか。それでも、「ケーキの上にケーキを載せるなんて!」との声が出て、確かに下のシューはへしゃげるし。




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ある日、専用の箱が作られた。今では1つ1つトレーに載ってお行儀良く並んでいる。
味は昔のままと思ったら。「バニラ・ビーンズを見直し、クリームをカスタードオンリーにし、パフを切らずに下から注入するように変えたり」、色々進化しているらしい。

それでも、ジャンボサイズや、ガリッと堅いシュー生地が流行っても、小ささと、しっとり柔らかな生地は変わらず。生地とクリームが一緒になって口溶ける様が懐しい。



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そうして修業を重ねて、立派なパティシエに、また経営者となった辻井さんは、新作への意欲も満々。最近では、新発売なった大和橘のタルトが話題だ。

作中で十喜子さんが選んだショコラベアは、食べるのが可哀想になるほどキュート。こどもの日にはクマさんが兜を被っていたりと、季節ごとのお楽しみも。



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阿倍野区帝塚山1-6-16 9:00~21:00 無休







★作中グルメ その6

食パンとクロワッサン

『さんツボンヌ』


「これお孫さんに食べさしたって」と、パンが入った袋を差し出した。
「ありがとうございます。小麦粉のええ匂いがするわねぇ」
「最近、近くに出来たパン屋さん。美味しいて評判やさかい、行って来た」
 阪堺線の東粉浜停留所に行く途中にある、小さな店だと言う。
「女ばっかり、親子三世代でやってるパン屋さんや」




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小説『たこ焼きの岸本』シリーズ3作目『大阪で生まれた女』で、主人公・十喜子さんに、隣の家の加茂さんがパンをくれるシーンだ。そして十喜子さんもパン屋を訪ねる。

阪堺線の軌道沿いに建つ店は、白い壁に木製の窓枠と扉が目印だ。窓枠の一部が赤くペイントされ、それがアクセントになっている。

こうなると、店名がなくとも我々にはピンと来る『さんツボンヌ』やん!



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十喜子さんを真似て、ここの食パンでホットサンドを作ってみてはいかがだろう。

『さんツボンヌ』は、「粉浜の宝物」第3弾にてガッツリご紹介しているので、ぜひそちらをご覧下さい。







★作中グルメ その7

おからと木綿豆腐

『井川とうふ店』


『やろく』をひっくり返して『くろや』になったように、『川』は『山』と変換。

『井川とうふ店』は『井山とうふ店』として小説『たこ焼きの岸本』シリーズ通して何度も登場する。ぜひ探してみてほしい。


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高校生の十喜子さんがおからを買うシーンも印象的。

そのおから。真っ白で滑らかな口当たりで、とってもクリーミー。

『こはま日和』制作委員会のメンバーも大ファンで、「じゃがいも代わりに使ってポテサラ風にすると美味しい」とか、「ポン酢掛けるだけで2つまるっと食べれますよー」と言う人も。


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ところがこれがなかなか手に入らない。

「うーん、予約分でほぼなくなるからね」と井川さん。

もっと作って!と気軽に言ったら、「おからは、ふつうは機械で搾るけど、オレは手でやってるから大変やねん」とニラまれてしまった。


美味しい秘密は、手間暇と体力が掛かっているからなのね。
「とにかく腰に来る。いつまで出来るか分からんわ」と井川さんは弱音まで吐いていた。
うーむ。皆さん、とにかくもしも店頭にあったら即買いですよー!



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『井川とうふ店』は、「粉浜の宝物」第4弾にてしっかりご紹介しているので、ぜひそちらをご覧下さい。







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