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2022/07/29

こはまの宝物 ~うまいもん!深掘りシリーズ~『麵屋 爽月』

暑~い夏、冷たいおうどん、いかがでしょう。
構成・文/団田芳子
南海粉浜駅側から駅前通りの商店街に入って右手にある『麺屋 爽月』。

2010年7月29日にオープンしたので、「丸12年になりますね」と、店主の辻本泰大さんがニッコリ。


爽月


この場所は長らく『リラ美容室』があったことを覚えている人もいらっしゃるかも。

「お祖母ちゃんが60年くらい美容室をやってたんです。僕はよく遊びに来ていました」と辻本さん。

「20年ほど前に閉店して、ここが空いてたので、父親に頼み込んでお店を出しました」。


辻本さんは、障がい者福祉の仕事をしていたのだとか。

それが「うどん・そば打ちの教室があって、これは障がいの適正に合わせてできる仕事かもしれないから、まずは自分が学んでみようと通い始めました」。


爽月


1年ほど通って卒業となったころ、

「君、センスがいいから先生をやらないか」と言われ、そのまま教える側に。

「まぁ素人さんにだしの取り方やスタンダードな粉のこね方とかを教えるだけなんですけど。でも、毎日そばやうどんを打てるので」。

1年半ほどが経ち、自分のお店を持ちたいなと考えるほどになったとか。

「オープン当初は、そば担当の相方が居たんですが、独立していきまして」。
この頃はもっぱらうどん専門店に。

「あ、相方ですか?今も時々食べに来てくれます」。



爽月



そんな『爽月』の夏場の一番人気は、とり玉天ぶっかけ800円。

ツヤツヤと輝くエッジの立ったうどんだ。

もっちりと弾力がありつつ、硬すぎず喉ごしつるんと心地よい。小麦粉は、旨みのある長野産ともちもち感が出る三重産をブレンドしているとか。

特徴的なのはその長さ。
持ち上げるとぐんぐん上がる。

「ずずーっとすすり上げるのも快感かなと思って。長すぎますかね?」と笑っている。



爽月



トッピングの鶏天は、かぶりつくとジュワッと旨みがあふれ出した。

「ぶっかけのだしに1日漬け込んであるんです」。

さらに玉子がまるっぽ1個。
料理人に盛んに選ばれている、安全安心で美味しい広島の石本農場の卵だという。



爽月



そして何よりだしが旨い!

空堀商店街にある『こんぶ土居』の道南産真昆布だというではないか!

こんぶ土居は、日本料理人がこぞってリスペクトする大阪が誇る昆布屋。
それはそれは素晴らしいだしが取れる真昆布だが、大変に希少で高価でもある。

「はい。ホンマに上等なんですけど、やっぱりカツオやうるめ、さば節のイヤなとこをまったり包み込んで、めちゃくちゃ美味しくなるんでやめられないです」と辻本さん。



爽月



繁華街にあったら行列必至と思える旨さだと思ったら、やはり、麺切れになることも多いよう。

「厨房がひとりなので、限界まで頑張ってるんですが、スミマセン」。



夜は居酒屋風に、枝豆や石本農場の卵をたっぷり使っただし巻など、一品をアテに日本酒も呑める。

もちろん〆は美味しいうどんで。

日によってこども食堂もやってたり。なんだかユニークな営業スタイル。

お出かけの際は、フェイスブックなどご確認を。



爽月



そうそう、入口の食品サンプルをぜひチェックして!

なんだかフワフワして可愛いのは、なんとフェルト作品!
取材の日、たまたまフェルト作家さんがお食事中。

「食品サンプルが好きで、身近なもので作ってみようとフェルトでやってみて。趣味なので、作家なんて言われると」

と照れてらっしゃったけど、細かいところまで作りこまれていて、フェルトの優しい感じが、『爽月』のまあるい居心地にピッタリ。



爽月



麵屋 爽月
駅前通り商店街

11:30~14:30止、
夜は土日のみ営業で17:30~20:30
木・金曜休み

月・水曜はこども食堂、立ち飲みの営業なども。
「営業が変則的なので」詳しくはFacebookで。


爽月


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