チン電ツアーこぼれ話1『講談師・玉田玉秀斎さん』
構成・文/団田芳子
新年明けましておめでとうございます。
ミニコミ誌『こはま日和』第2号、ご覧いただけたでしょうか。
粉浜商店街の各商店や掲示板前のラック、住吉大社さん、阪堺電車の天王寺駅前停留所などに置いていただいております。
プレゼントもありますので、ぜひご応募くださいね!!
読者プレゼントは「やまつ辻田」の唐辛子3種セットを5名様に
さて、今回から、紙面に書ききれなかったこぼれ話をお届け。
第2号の目玉企画は、「チン電のって、こはま~オリジナル講談を聞きながら~」。
参加者20名の中から、今回は、講談師・玉田玉秀斎さんをピックアップしてご紹介。
講談って聞いたことありますか?
近ごろは、落語を聞く若者が増えているとかニュースで耳にしますが。
「落語を聞くとダメになる。講談を聞くとタメになると申します」と、チン電の中で、玉秀斎さんが笑いを取っていましたが。
そもそも落語は、市井のひとが、日常のおもしろ可笑しい話を持ち寄って笑い合うことから始まったもの。
対して、講談は、武士や学者、僧、神官などの知識人が「太平記」など昔からある本を読み聞かせることから始まっているとか。
起源から違うのですね。
そして、ただ本を読み聞かせる朗読とは違って、内容を面白く解説したり、解釈を入れて語り聞かせるのが講談。
楽しみながら歴史や道徳を学べるのが講談なのです。
だから。
玉秀斎さんによる、チン電ツアーでのオリジナル講談も「へぇ」とか「ほぉ」とかみんなが感心するような歴史トリビアがいっぱい。
なおかつ「ウソやん!」と笑い転げるような話も織り交ぜつつで、大いにタメになり、楽しませていただきました。
たとえば、誌面で紹介したのは、『忠臣蔵』の名台詞「男でござる」で有名な義商・天野屋利兵衛の物語。
舞台となった料亭『三文字屋』が、今は住吉警察署だという話。
そのほかにも、真田幸村の話や、後藤又兵衛と徳川家康が住吉の地でニアミスしていたとか…。
「ん?習った史実と違う? 教科書を信じるか、講談師を信じるかは、皆さまのご自由です」
と玉秀斎さんが澄まして言うので、爆笑をさらっていました。
そんな講談師・玉田玉秀斎さん。
平野区で生まれ、大阪市立大学法学部卒業という経歴の持ち主。
高校時代には、ロータリー青少年交換留学生としてスウェーデンに1年留学。その経験を活かした講談の外国語化がライフワークで、外国語を操る講談師としても有名です。
ジャズやアコーディオンなどとの音楽コラボ講談、
ググる講談(即興講談)、
ホームレス経験者への取材をもとにしたビッグイシュー講談など、新作も多数創作。
1/18(水)18:30〜ブリーゼプラザでJAZZ講談!当日券あり。(玉秀斎さんのフェイスブックより画像お借りしました)
チン電車内での自己紹介もメチャクチャ面白かったのですが、これは、実際に玉秀斎さんの講談を聞く機会まで取っておくほうが良さそうですね。
通常、釈台という机を前に置き、手には和紙で作った張り扇(おうぎ)なるものを持ち、釈台を叩いて語る調子を取ったりします。
もちろん座って講釈をする芸ですが、チン電車内では、つり革につかまったりしつつ立ったまま。
途中、お茶の試飲のために持ち込んでいたポットを釈台代わりに叩き始めて、「これ、いいわー」とグンと名調子ぶりがアップした玉秀斎さん。
次回やるなら、必ずポットを用意しますね(笑)。
チン電車庫で、線路切り替え中?の玉秀斎さん
住吉大社で、権禰宜・小出さんのお話に聞き入る玉秀斎さん
商店街「聖月寿司」でランチ中
ツアーを終えての玉秀斎さんのご感想は―。
「チン電での講談は、これまでも何度かやってきましたが、今回は住吉、粉浜の物語を語る素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。粉浜商店街は初めてお伺いしたのですが、もの凄く魅力の詰まった商店街で驚きました。
また住吉大社の権禰宜の小出さんの境内ご案内もすごく面白くて、物語の力を改めて感じました。本当に面白い、楽しい時間でした。
あ、そうそう、チン電にポットがあって良かった~!」。
良き相棒のポット
玉田玉秀斎 たまだぎょくしゅうさい
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